
絶園のテンペスト #02の視聴感想です。
シスコン。
笑顔。
残留思念。
魔具。
狼。
トンでもない狼じゃない……
■スタッフ
原作:城平京・左有秀・彩崎廉(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)/監督:安藤真裕/シリーズ構成:岡田麿里/キャラクターデザイン:斎藤恒徳/音楽:大島ミチル/美術コンセプトデザイン:岡田有章/色彩設計:中山しほ子/美術デザイン:佐藤 歩/美術監督:岡田有章、佐藤 歩/総作画監督:大城 勝、菅野宏紀/撮影監督:神林 剛/編集:高橋 歩/音響監督:若林和弘/アニメーション制作:ボンズ/製作:「絶園のテンペスト」製作委員会
■キャスト
滝川吉野:内山昂輝/不破真広:豊永利行/鎖部葉風:沢城みゆき/不破愛花:花澤香菜/鎖部左門:小山力也/エヴァンジェリン山本:水樹奈々/星村潤一郎:野島裕史/鎖部夏村:諏訪部順一/鎖部哲馬:吉野裕行 /早川巧:浅沼晋太郎
■OP&ED
OP:『Spirit Inspiration』Nothing’s Carved In Stone(アルバム「Silver Sun」収録)
ED:『happy endings』花澤香菜
■公式
TVアニメ「絶園のテンペスト」 公式ホームページ
twitter @zetsuen_tempest #zetsuen

■Aパート
・キスの助言を兄に求める小悪魔妹の図。シスコン兄は誤魔化すしかないね。
・初キスの候補はソコにいるぞー。オマエの親友だぞぉー(笑
・吉野へのないしょのラブメール。普段は見せない最高の笑顔付き。これは反則ですよ。
・愛花はヒミツの関係を楽しんでいたのかなぁ……
・海から現れたバケモノはどうなった?ひとつになる為どこかに飛び去ったの??
・地方都市が幾つ潰れようが、まだ“マシ”な段階なんですね。
・安心の天才葉風……なんて冗談でも言えません。アッサリ孤島監禁だもんなぁ。
・葉風が博士に聞こえて仕方ない。
・真広的『全ての始まりの場所』である葉風殺害現場である自宅へ……超豪邸じゃねーかっ!
・何故自宅なのに吉野に鍵を開けさせたのでしょう?何かトクベツな理由があるのかな?
・庶民っぽい吉野と真広・愛花はどう知り合ったんでしょうね。
・『こんなこともあろうかと』を実践してた葉風さん。
・真広は魔法を習得したのではなく葉風が隠していた魔具の使用許可を得ることで発動させているのね。
・残留思念情報収集開始!1年前のこと故それなりに時間が掛かるようです。
・魔法使用はかなり心身への負担が大きそう。苦悶の表情が何か大きな犠牲を感じます。
・愛花の殺人現場では吉野もさすがに無関心に綻びが……
・復讐に関して「死人は何も思わない」と真広が言うのは愛花を言い訳にしたくないからかな。
・真広は吉野に魔具に渡し脱出を勧める。黒鉄病から身を守り、防御と高速移動の魔法が使えるとか。
・恋人の傍にいてやれトカ、今度会わせろトカ、ホントに真広は今も二人の関係を知らないままなのかなぁ……
・真広にとって世界はどうでもよく、愛花の為なら世界も滅ぼす。真広の世界は愛花そのもだったのでしょう。
・約束について想いを馳せる吉野はやはり無関心を装っているだけな気がしますね。
・左門に裏切られた葉風と吉野を信用する真広の会話だけど…愛花のことを踏まえるとフクザツですね。
・28歳山本さん生きてましたか。真広への接触を試みる先は組み易い吉野か〜〜い!(苦笑

■Bパート
・救急車も来ない現状に真広の言っていたことが真実味を帯びてきますね。
・金属化したドキュンから財布回収……したら火事場泥棒扱いされ28歳山本さんに死角から殴られたぁ!
・フルボッコされた28歳山本さんは真広を的認定確定。徹頭徹尾問答無用なんですね。
・吉野も堪らず魔具による魔法発動!八百屋に突っ込み拘束を解いて即逃走。ちゃっかり拳銃入手かいっ!
・28歳山本さん銃乱射で追っかけてきやがった!キュウリ齧ってるお前はサイフのこと言えないから!!
・そうやら愛花殺しは鎖部一族が関係していそうですね。
・左門派は1年以上前、葉風島流し前からいろいろと動き回っていたよう。
・となると、愛花の存在は鎖部一族にとってどんな意味があったのだろう?
・真広の前に刺客現る!槍使いの正体は姫様も一目置く使い手・鎖部夏村!
・手強いならばこそ!真広ヤル気満々ですネ。
・素人相手に余裕綽々の28歳山本さん。ガスを撒いて追い詰めてるつもりです。
・追い込んだはずの屋上で……躊躇なく発砲し問い質す吉野の気迫に押されっぱなし(笑
・「この子は撃てる。冷静に。当たり前に。トンだ狼じゃない……」
・隙を突いた反撃は屋上からの自由落下に繋がって……南無
・ソレさえも吉野の咄嗟の判断の内。真広の言葉を信じた故の行動ですネ。魔具の防御機能が激突を防いだよ。
・素人に敗れた28歳山本さん、死の恐怖を実感し持ち掛けられた取引きに……
・夏村は真広の存在、ひいては葉風の介入を左門に報告。
・殺せば葉風介入は止まるし簡単だと思うのだが……捕らえてどうするつもりなのだろう?
・ちょ……取引きに応じたの?!まぁきっと一緒にいれば真広に辿り着くと判断したのでしょう。
・吉野の言い回しに付き合っていた彼女が愛花だと察しましたか。
・その時吹きぬけた風に舞う花びらは、吉野からの愛花への葬送と思えたりしなくもない。
・ハムレットは読んだ事ないので分からんのよね。
・不合理に不合理をぶつけようとする真広と違い、現実の非可逆性を踏まえた上で答えを求めているのが吉野ということかな。
・関節の外れた狂った世界でなら、見つけられなかった答えを探し出せると感じたか……?

■ED
こ…これは………(汗
作中イメージをブチ壊すほどの真逆なモノをアテてきたなぁ。でも目指す場所という意味でアリだと思わせて!(ぇ
このタイトルどおり『happy endings』になればいいですよね。こんな愛花も見てみたいし♪
『happy endings』花澤香菜
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吉野と真広の違いというのが見えてきたように思えます。
愛花が生きていた頃は、真広の危うさを吉野が補完していたのでしょう。
悪い言い方をすれば真広の付属物が吉野だと周囲は判断していたのではないかな。
表立って歪んでいる真広の傍にいつもいる吉野。互いがアクセルとブレーキの程よい関係だったでしょう。
しかし、真広が歪んだアクセルならば、傍に居続けた吉野も何処か歪んだブレーキだったのではないか……
その歪みを活かし愛花に起きた不合理を追い求め、魔法という不合理に出会い、不合理の対消滅に思い至った真広。
その歪みに無自覚なまま全てに無関心を装い、愛花のことさえも折り合いを付けつつ、消し去ることは出来なかった。
しかし狂った世界を目にしたことが、己の歪みや真広の執念を認識させ、愛花への想いの行き先を求めるに至った。
不合理を赦せぬ真広と不可逆性を踏まえる吉野の違いが、愛花の死の謎を通して何を見出していくのでしょう。
そこに世界の滅亡が絡むというのだから……ねぇ?
でもまぁどちらも“世界”の大事なんですが。どんなに世界が大きくても、個人が認識する世界なんて限られたものです。きっと真広も吉野も己の世界なんて愛花と過ごした3人のコトなんでしょうから。
にしてもやはり愛花が鍵となりそうですね。