Fate/Zero #24の視聴感想です。
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天敵。
朋友。
聖杯。
奇跡。
令呪。
『この世全ての悪』を担うに相応しい
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎
■OP&ED
OP:『to the beginning』Kalafina
ED:『空は高く風は歌う』春奈るな
■公式
Fate/Zero-アニメ公式サイト- / twitter #fatezero
■アバン
出会ってはいけない二人が出会ってしまったぁ!
言葉は要らず!ただ目の前の相手を…天敵を排除するのみ!!
あ……感想を書くときまでOPがなかったことに気付かなかった(ぉ
■Aパート
入れ替わり立ち代る戦いと場面。
細切れもなんなので場面で纏めて……
騎士王と狂戦士の戦いは……
もう防戦とも言えぬ程に、ただ成すがままのセイバー。
歪んだランスロットを前に、戦う意思は…心はもう折れて……
だが…魔術回路が蟲がフル回転であるはずの雁夜は……苦しみを見せない?!(え
問うても答えぬランスロットに、ただ自虐的思考螺旋のセイバーさん。
その時、とうとう雁夜のイノチは…事切れて……(南無
手から落ちたアロンダイト(無毀なる湖光)。狂戦士の胸を貫くのは騎士王が握るエクスカリバー(約束された勝利の剣)。
「それでも私は聖杯を取る。そうでなければ私は何ひとつ貴方に償えない」
令呪の縛りから開放され正気を取り戻したランスロット。
この期に及んで、ブリテンの“理想の王”として剣を取るアーサーに何を思ったのでしょうか……
彼は償いなど求めていたのか…理想に縛られたアーサーを良しとしていたのか……
ランスロットが朋友・アーサーに求めたものは……アルトリアは何も分かってない感じですね(ぉ
火蓋が切られた切嗣と綺礼の戦い。
切嗣は様子見などなし!いきなりの起源弾で狙うは魔術回路の暴走による確実の戦闘不能!
しかし、ストック令呪で強化された黒鍵が砕け散っただけ!綺礼は何事もなかったかのように襲い来る!!
使用されているのは魔術回路ではなく令呪。故に暴走はない。魔力の暴走はなくとも当てる事さえできれば戦闘力は激減するはず!
とはいえ。
近接戦闘では八極拳の達人の域にある綺礼有利は必然。固有時制御により間合いから辛くも離脱する切嗣!
時間制御を見て取った綺礼は、タイミングを合わせるだけと余裕ですけどね!(汗
言葉通りに切嗣の胸を捉え抉った綺礼のコブシ。
達人の拳というのはただそれだけで恐ろしい凶器です(汗
背を向けた綺礼に、絶命したかと思われた切嗣のマシンガンが唸る!いやソレは囮なのか……?
ゆっくりと流れる時間の中で放たれた起源弾が……コンテンダーの破壊力が綺礼の右手を捉え破壊!
なるほど。切嗣が無事だったのはアヴァロンのおかげでしたか。
更に行使する時間魔術のぶり返しダメージも回復することを発見。ならば固有時制御使い放題だが……
綺礼は綺礼で心臓破壊でも死なない切嗣の治癒能力に脳破壊へと切り替える。
互いに、自分の武器を、相手の行動を、分析し次の一手を思考する!!
ナイフを手に切嗣は3倍速で近接戦闘!しかしそれでも片手でいなし続ける綺礼の妙技!!
これでも圧倒的不利ならば禁断の4倍速もアヴァロンがあればイケル!?
限界を超えた動きの中で一種の隙に距離を取りコンテンダー装填!圧縮された時間の中で迫り来る綺礼に銃口向け……!?
……不意に天井から輝ける汚泥が二人を包み込む!!
そしてもうひとつの重要な場面。
アイリの身体が遂に容を変え聖杯が現れる……
その美しく光り輝く器の中に、どす黒くぬめるような汚泥を満たしながら、溢れさせながら!!
まるで聖杯の持ち主を求めるように……!
■Bパート
切嗣が立つ場所はいったい……?
姿を現したのはアイリ?……ではなく、人格を記録し、最後の願望を受け継ぎ、この世に生まれ出でる願望を懐く、聖杯そのもの!?
未だカタチは得ずとも既に満たされ、カタチを成す祈り手として、在り方を提議する者として、切嗣を選んだようです。
切嗣が抱いた疑問は願いの叶え方。
聖杯は願望者である切嗣の“やり方を受け継ぐ”という返答を……その意味は不吉でしかないじゃないか!(汗
そりゃ切嗣もそんなコト理解したくないでしょう。ならばと切嗣の内面へと聖杯は問い掛ける……
ってか、アイリの笑みが悪魔の微笑みに見えて仕方ないのですがっ(汗
そこではこれまで切嗣が成してきた救済を端的に非情なまでに見せ付ける。
300人と200人なら300人を救う。その300人が200人と100人に分かれたなら200人を助ける。
しかし犠牲者は合計300人となり……救済の天秤は想いとは真逆に傾いている!?
「こんなモノ望んじゃいない!こうする以外の方法があってほしいと……だから僕は『奇跡』に頼るしかないと……」
これが万能の願望器聖杯の『奇跡』の正体。願望者が識る方法で願いを叶える……願望器というよりも増幅器じゃないか!(汗
尊敬していた父を、慕っていたナタリアを、殺してまで求めたモノはいったいなんだったのか……
この世全ての悪(アンリマユ)に相応しいと指名された切嗣の前には究極ともいえる選択が突き付けられる……
舞弥、アイリとイリヤ……なんという地獄か!(汗
そして、手に掛けたのは…舞弥……
血みどろの切嗣を……無邪気な笑顔で無垢な喜びのままに迎えるイリヤ。
こんな幸せは……本当のアイリなら知っているはず。切嗣ならば決して自分自身を赦せなくなることを。
こんなにも可愛らしいイリヤを見せ付けられて、こんなにも愛しいアイリの姿で語りかけてくる聖杯は……
赦せるはずもない!
多くの人を救うはずの願いが、究極、自分のみが幸せを享受することになる?
……アリエナイ!!
“人類の救済”がセイギノミカタの夢なのだから!!
自分自身の幸せと60億の命が載った天秤の傾きは――
だから。大好きなイリヤだからこそ。
だから。愛するアイリだからこそ。
きっと認めるわけにはいかない。こんな結末が“この世全ての悪”を担って救済される世界なら。
切嗣自身が言い放った覚悟が最悪の救いの一切ないカタチで返って来てしまったようですね(汗
それでも切嗣の答えは“世界の救済”のまま変わらない!!
多くのヒトガタを贄に生まれ出でた聖杯の器は、呪いの言葉を吐き続ける。
ソレはもう決してアイリではない!別のナニカに“アンリマユ”へと変質しているのは明らかですね。
泥の中で目覚めた綺礼。しかし切嗣のコンテンダーが頭を狙い……
どうやら綺礼は聖杯の中で切嗣の姿を一部始終見ていたようですね。
虚無なる人生を送ってきた綺礼は、ここまで来て願いを無に返す切嗣のことが心底理解出来ないようで。
それどころか“アンリマユ”を己の虚無を埋めると一縷の望みをかける始末。全く救えないぞ綺礼!(汗
愚かな主張をする綺礼を、聞くのもバカらしいのか切嗣はアッサリと綺礼を撃ち抜いちゃいました。
セイバーの視線の先には聖杯が…それはアイリの変わり果てた姿……
その前に姿を現したアーチャーが立ち塞がる。ランスロットを手に掛け、縋るべくは聖杯しかないセイバーは妄執を隠さないですネ(えー
セイバーは妄執が激しいかもですが、アーチャーは妄想が逞しいです(ぉ
なんというか、ただの妄想ストーカーDVヤンデレ風味になってる気がします(マテ
征服王と戦ったあのカッコイイ英雄王はたった一話で消え失せましたか!(苦笑
そんなセイバーとアーチャーの遣り取りを余所に、切嗣は令呪の絶対命令権を行使する。
――宝具にて、聖杯を破壊せよ――
あれほど聖杯を求めていた切嗣の信じられない絶対命令。セイバーの混乱は御尤も。
――第三の令呪を持って、重ねて命ず――
しかも重ね掛けまでしてくる徹底振り。アイリの想いも裏切る行為は信じがたいでしょう。
――セイバー、聖杯を破壊しろ!――
そしてそれは故国復興を願うセイバーにも受け入れがたい命令だが……意思とは関係なく反故発動が実行される!?
■アイキャッチ
綺礼と切嗣でした。宿命の天敵同士って!
この組み合わせは必然であるはずなのに拒絶したいです(汗
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
詰め込んだぁ。心理描写が汲み取れないほどの30分!
これは…原作読んでないと……いや読み込んでるヒトじゃないと理解出来ないんじゃないだろうか。
因みに1回しか読んでいない自分は読み込んでるとは言えないよね。決して!!(笑
ということで……販売時には追加映像必須かなぁって!(ぉ
切嗣と綺礼の戦闘は見応えがありましたね。
この戦いを見て思ったのは、やはり切嗣は暗殺者であり、綺礼は代行者なんだということ。
正面きっての戦いでは、切嗣は綺礼に手も足もでない。切り札の起源弾が本来の力を発揮したとしても、本来聖職者で俄か魔術師でしかない綺礼にどれほど効いたか……
なんとか対等に戦えたのもアヴァロンの加護のおかげですしね。アイリからの回収後に戦うことになったのは僥倖でした(ぉ
それにしても切嗣。
彼の生き様が、作中で見せていた覚悟が、全て見事に逆襲してきたって感じですね。ブーメランどころの騒ぎじゃない(苦笑
数の論理での救済も否定され、奇跡は夢物語、この世の全ての悪を担う覚悟も“アンリマユ”にスカウトされる喜劇に、そして悲劇に連なり……
切嗣の人生ってなんだったんだろうと考えるのも虚しいほどの虚脱感……(ぉ
この世に救いはあるのかぁっ!!(叫(マテ
んで綺礼。
アレだけ虚無な己に酔っていたのに(ぉ 愉悦を覚えてから守りに入っちゃってません?(マテ
聖杯を譲れってのはどうなの?あのシーンであの発言はただの命乞いにしか見えません。まぁ愉悦を覚えたからこそ“アンリマユ”の誘いがとても魅力的に感じたのでしょうけど。
でも虚無を抱える故に大切なモノが何もなく畏れ知らずの綺礼独特の“恐さ”というモノが薄れてしまったかなぁと思いました。
そしてアイリ。
聖杯の中のアイリは、アイリであってアイリでない聖杯の思念……“アンリマユ”なんですよね?
それはアインツベルンで廃棄されたヒトガタたちの思念や取り込まれた願望・妄執により練り上げられた悪意の塊という解釈でいいのかな?
なんにしてもあの姿で迫られた切嗣は精神ダメージは大きかったと思います。よく答えを譲らず耐えられたと思います。
アイリの魂がもし独立してあり、あの様子を見ていたなら、彼女の苦しみも想像を超えるものだったでしょうね。
最後にセイバーさん。
……南無(ぉ
http://najigo.blog31.fc2.com/blog-entry-760.html
http://xxx2015.blog.fc2.com/blog-entry-51.html
http://kakioki60.blog129.fc2.com/blog-entry-1353.html
いますがダメですか?
電マガの頃から使い続けてる身としてはフツーの表現ですけど。
当時使うことの多かった(爆 は使用頻度激減しましたが(ぉ
あ…電マガなんて知らない世代か……
それも、アインツベルンが期待してたのとは、違う意味で特別だったので、結果的に聖杯を汚染してしまったんです。
現在の聖杯は、破壊と殺戮でしか願いを叶えられない、欠陥品になってます。
詳しくは、原作版「スティナイト」の最終ルートで語られます。
依頼主がアホだったせいで、切嗣は地獄を見せられることになったわけですね。
まあ、アインツベルンがいなければ、アイリやイリヤも生まれなかったわけですが、それにしても迷惑な連中です。
ちなみに、「スティナイト」で、ヘラクレスがバーサーカーとして召喚されたのは、切嗣とセイバーが聖杯を壊したのが原因です。
飼い犬には、余計な知恵が無い方がいい、と思われたんですね。ヘラクレスさんも、とんだとばっちりです。
> アンリマユは〜〜
目的の為に手段を選ばないのが魔術師ですし(ぉ
> 期待してたのとは〜〜
アハト翁がやっちまったってことですか……(汗
> 現在の聖杯は〜〜
ってことは、ソレまでは間違い無く万能の願望器だったってことですかね?
> 最終ルート
ヘブンズフィールでしたっけ?所謂桜ルートですね。
PC版snは持ってるんですが、セイバールートの途中で止まってたりします(ぇ
> 切嗣は地獄を〜〜
アハト翁は汚染に気付いているんですかね?
っていうか、悲願の第三魔法成就にそこらは影響しないのかしら??
> アインツベルンがいなければ、アイリやイリヤも生まれなかった
セラやリズもですね。ホムンクルスの設計……特に外装は天才的デザインだなぁって(マテ
> ヘラクレス
強制的に命令を聞かせるには自意識・理性などいらないということですか。
今回のランスロットにしてもバーサーカークラスでなかったらどれだけ活躍できたことか……神代の英雄ヘラクレスならそれこそ最強でしょうに。
なんかアインツベルンって対症療法に走って大局を見失う傾向が強い気がしますね(笑