Fate/Zero #21の視聴感想です。
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追跡。
対峙。
策謀。
同類。
愛憎。
是非また呑んでみたいものだ。
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎
■OP&ED
OP:『to the beginning』Kalafina
ED:『空は高く風は歌う』春奈るな
■公式
Fate/Zero-アニメ公式サイト- / twitter #fatezero
■アバン
舞弥の死を受け入れた切嗣は立ち上がる……
セイバーはアイリをかどわかしたライダーを追っていく!!
ここにきてOPでトリハダがたったですよ。
■Aパート
V-MAXが新都を駆る!信号も車線も関係ない!!ただただ追うのみ!!!
ふと姿を消したライダーに、ならばと気配を探ってみれば……チャリオット発見!!
……え?ちゃりおっと??あのライダーは乗ってませんよね???
しかも一緒にいるのはアイリではなくウェイバーですぜ!?
ライダーはどうやらセイバーを“探していた”らしく……やはりアレはライダーじゃないようだね!
そしてライダーはバイクにも興味津々のようで。ウェイバーがありえない挙動からバイクを疑うのは仕方ないですネ(笑
ということで……己のチャリオットとセイバーの駆る鉄騎による騎乗スキル勝負開始!!(えー
切嗣は襲撃を受けた土蔵の現場検証を行う。
すると幾つか不審な点が……更には遺留物である破片が霧散した?
セイバーの騎乗スキルに改造V-MAXさえも悲鳴を上げる!限界間近!?
ならばとセイバーさん戦場の閃き!己が纏うようにV-MAX自体を白銀の鎧で覆いつくす!!
さらにはインビジブル・エア(風王結界)の前方展開によりスリップストリーム的走行を実現!?(ナンダッテー
惚れ惚れするような魔力使用の応用で最高にグリップを維持したままありえない速度で追い上げていく!!(唖然
騎乗第一人者なクラスのライダーさんも吃驚なその騎乗っぷり!
ならばと己が駆る“戦車”の特性を活かした手法に切り替えて道路破壊!!(笑
襲い来る破片、隆起陥没する路面を鮮やかに避け追い縋るセイバー!その姿は正にライダーも納得の戦場の華!!
剣を抜き放ち、エンジンを臨界まで廻し、コーナーを曲がらずに……跳ぶ!!まさかのショートカット!!
ふいの上空から襲い来る鉄騎に、ライダーは透かさずスパタで受け止め弾く!!
かと思えばセイバーも騎乗したままなんなく着地してやがる(汗
いやぁカッコイイ!もしかしたらキャスター戦よりもココがセイバー最大の見せ場だったかもなぁ(ぇ
ライダーに正面から対峙したセイバーだが、ソコにはアイリの姿がない!?
いったい何処に?いや追跡時から感じていた違和感は……確信となる!
切嗣は間桐の屋敷に乗り込み拷問中!哀れ鶴野、貧乏くじもいいところです(苦笑
ライダーを装い、遠坂邸は結界が破れ、ならば間桐邸がイチバン怪しいわけですね。
得られた情報は“雁夜が教会の監督役と一緒にどこかに行った”というもの。
即ちそれは……言峰綺礼!聖杯戦争から追い遣ったはずの天敵が暗躍していた!!
う〜む…綺礼が本格的に悪の華を纏ってきたなぁ♪
■Bパート
全ては綺礼の思惑!偶然にも本物のライダーが現れたのは僥倖!!
アイリを攫ったのはバーサーカー!令呪をふたつも費やす宝具“フォー・サムワンズ・グロウリー(己が栄光の為でなく)”による変身によるもの!!
雁夜が消費した令呪は、すぐさまに綺礼がストックから補給するという……これじゃやりたい放題じゃねーか!(汗
聖杯が何たるかを知らなければ、アイリを見て聖杯だなんて思うはずもないですよね。
っていうか……グッタリとするアイリを見て綺麗だなぁと思った不届きモノは自分だけじゃないよね?(ぉ
どうやら綺礼は雁夜と“時臣との対面”を条件に協力させたらしいですネ。
「それでキミの悲願は成就する」
嘘だっ!っていうかあくどさがコレでもかと滲み出てるよ!!(汗
雁夜が去った後、綺礼は不意の訪問者を迎え入れる。
それは……臓硯だと!?マジデナニシニキヤガッタ!!(汗
コチラから仕掛けた形で始まった戦い故にセイバーは退く事は出来ないですよね。
対峙するライダーは退く気は一切なし!セイバーが放つ光の剣発動までの隙を襲えるかどうかの真っ向勝負!!
無茶故に、拮抗故に、言い訳の出来ぬ勝負での勝利こそ“征服”に値する。セイバーは幕下に加えてこそ真の輝きを放つ!!
というか……きっとセイバーに“王”という存在を理解して欲しいのでしょうね。
「滅ぼすことなく、貶めることなく、魂そのものを制覇する。故に征服王」
ウェイバーも性根が座ってきたようですね。イスカンダルのことを理解して、納得した上で無茶とも言える“征服”に付き合っちゃう!
「ト・フィロティモ(彼方より栄え在り)――いざ往かん!
ヴィア・エクスプグナティオ(遥かなる蹂躙制覇)!!」
遂に真名を放ち猛然と突き進む神牛の戦車!真なる宝具の開放にウェイバーも必死でしがみ付く!!
焦燥を余所に受け返すしかないセイバーの元に光の粒子が集まり……収束した輝きを解き放つ!!
「エクス(約束された)――カリバー(勝利の剣)!」
全てを白く覆い隠す輝きを真正面から受けた征服王とウェイバーは……
臓硯は綺礼の遊びなどマルッとお見通しでありました。
その上で、雁夜が壊れていく様が楽しみで仕方ないようで(汗
更には綺礼を己の同類と見なして、からかいはんぶん顔を見にきたようですね。
っていうか!どんなに堕ちても臓硯と同類には見られたくないよな!!代行者としての業が炸裂も仕方がないネ(笑
臓硯が去ったその時、新都からも見て取れる輝きが山から放たれて……
あはぁ。イスカンダルさん流石に咄嗟に上へと避けたようですね(笑
勝利の為にウェイバーはヘタイロイの使用を口にするけれど…ライダーは使うつもりは全くないようです。
心を交わらせた英雄達と共に戦う相手は、決して相いれぬただ一人だけともう決めているのでしょう。
一応の決着となったからか、先を急ぐセイバーは踵を返しV-MAXフルスロットル!
ライダーも何も言わず深追いもせず見送るのみ……ってか、やっぱバイクを気に入ったようですね(笑
もしライダーがバイクに乗るならやっぱりハーレーかしらね(安直
雁夜はなんとしても時臣との決着を着けたいようです。
綺礼に指定された教会の中は暗く……しかし誰かが座っているのが見て取れる?遠坂時臣!!
足を引き摺りながら殺意を込めた言葉を放ちながら距離を詰めるが……傲岸な黙殺か!!
あまりに無防備に何の反応もなく居るソレの身体が倒れ……
そう、それは死体。遠坂時臣は既に絶命していた現実。理解が追いつかない雁夜。
更に状況は変化する…信じられないことに葵が協会を訪れた!?
ソコに生まれた誤解。静かに近付いた葵は時臣の遺体を抱え糾弾する!ただ狼狽する雁夜!!
「私から桜を奪っただけじゃ物足りなかったの?よりにもよって、この人を、私の目の前で殺すなんて……」
「あんたなんかに、何が解るっていうのよ!あんたなんか……誰かを好きになったことさえないくせにッ!」
あ…壊れた……雁夜の中で決定的なナニカが壊れた瞬間ですね。
桜の為に、凛の為に、そして誰よりも葵の為に聖杯戦争に赴いたはずなのに、間桐への憎しみを向けられ、夫殺しを誤解され(殺すつもりだったけど)、幼い頃から持ち続けた想いさえも気付いてさえもらえず、憎しみと悲しみで鬼女の様相に歪んでしまった葵の姿を見る破目になるなんて。
混乱の極みに絶望の呪詛を浴びせられ雁夜は……(汗
全身全霊の力で…白く細い首を……想い続けた女性を……求めたモノを自ら壊していく!!!
気付いたとき自分の瞳に映ったモノは……愛したはずの女性の骸……狂ったように叫びが木霊する……
くだらぬ三文劇とはいえ昼ドラ真っ青な台本だったかと思います(ぉ
「これほど“美味”と感じる酒なれば……是非また呑んでみたいものだ」
綺礼の心を歪んだ“愉悦”が麻薬のように沁み込んでいく……全く悪趣味な趣味を覚えちまったデスよ(汗
やっぱりキミは臓硯に同類とみなされても仕方ないかな……(激汗
■アイキャッチ
セイバーと雁夜でした。
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
毎回言うぞ!言うとも!言わざるを得ない!あっという間の30分だと!(笑
今回は大きく2点ですネ。セイバーvsライダー騎乗スキル対決と、雁夜のおじさん昼ドラ劇場でしょう。
まずは騎乗スキル対決。
セイバーさんがカッコよかった。ここまでの21話を通じてイチバン輝いていたかもしれないね。
だってほら……これまでの活躍では必ず誰かの手助けがあってホントに助けられてきたわけで(ぇ
それが、今回ばかりは全て自分で思考し打開していったわけで、コレまでになく“考えて”いたなぁって(ぉ
鎧をバイクに装着し耐久度を向上させ、風王結界の応用展開だなんて、固いセイバーさんが柔軟に対応できたよね(コラ
ライダーは綺礼に利用された形になったわけだけど。そんなコトはドーデモよく(ぉ
ウェイバーとの絆がより強固に、理解と信頼が深まっていることがとても嬉しく感じる。
これまではどうしてもウェイバーの反発が先に立ってしまっていたけど、魔力回復の為の山篭りの経緯がウェイバーを少し素直にさせたかなぁって。
それがまた良くてこれまで以上に息のあったコンビになってくれそうな予感がしてきます。
でも……もう戦いも終盤なんですよね。魔力だってヘタイロイを1回使えるほどしかないわけで……
寂しいけど、最後の戦いが近いということ。でも最高の信頼関係のままに戦えるはずです。
で。昼ドラ(ぉ
幼馴染だったはずの雁夜と葵。
雁夜はずっと一途に葵を想い続けてきた。葵は時臣と結ばれたわけで彼の想いが届かなかったのはわけだけど……
まさか“気付いてさえもらえず”にいたとはね。っていうか、勘違いでも「雁夜くんに好きな娘が?」トカ思うこともなかったわけだ。
……それって“ただの幼馴染”よりヒドイ扱いじゃね?たんに近所の男の子だったってことじゃね?(苦笑
でもまぁ……葵の激昂の方は理解できるかなっと。
遠坂の家に、魔術師の家に嫁ぐことで様々なことにそれなりの覚悟はあったでしょう。
とはいえ桜を間桐に奪われたことは“母親”としては割り切れない想いを気丈に強く封じていたと思います。
間桐家への恨みのなかで、仮にも幼馴染であり娘たちとも仲がよかった雁夜に対しては大人の対応で“遠坂の妻”として振舞っていたのではないかと。
なのに雁夜は、自分の想いのままに、葵に頼まれたわけでもないのに、聖杯戦争に参加した。
雁夜の気持ちなんて露ほども知らない葵は“夫の敵”として立ち塞がる彼を理解できなかったでしょう。いや例外とした憎しみを向け始めていたかもしれないですね。
例え雁夜が本気で桜を救おうとしていても、例え闇夜に抜け出した凛を救い出したとしても、葵は真意を知らなかったのだから。
いや知ったら尚更……でしょうか。今回がその証明といえるかも……
聖杯戦争に勝利する=遠坂時臣を殺す=葵親子を不幸にすることなのだから。
葵にとって遠坂時臣と凛と桜とがそろっていることが幸せに繋がるのだから一人でも欠けたら意味がない。それが死なら尚更です。
桜が間桐に奪われたとはいえ“生きて”いるならば救いにはなったでしょうから。まぁ実際の臓硯の扱いを知ったら発狂もんでしょうが。
なんにしても雁夜は最初のボタンを掛け違ったまま走り出してしまったが故の悲劇ということかな。
未来など分からないことではあるけれど、雁夜が出奔せず後を継いでいれば葵にはもっと笑顔が溢れていたかもしれません。
……とはいえ、奇跡級の魔道の血を引いた姉妹だけにifでも別の哀しみが待ち受けたかもですけどね(ぉ
なんにしても。
綺礼の愉悦は悪趣味が過ぎるということです(ぉ