Another - アナザー #10の視聴感想です。
合宿。
テープ。
謝罪。
義眼。
姉妹。
始まった厄災を止める方法――
■スタッフ
原作:綾辻行人『Another』(角川書店刊)/キャラクター原案:いとうのいぢ/監督:水島努/シリーズ構成・脚本:檜垣亮/キャラクターデザイン:石井百合子//色彩設計:井上佳津枝/美術監督:平柳悟/3D監督:山崎嘉雅/特殊効果:村上正博/撮影監督:並木智/編集:高橋歩/音響監督:岩浪美和/音楽:大谷幸/音楽制作:ランティス/アニメーション制作:P.A.WORKS/製作:「Another」製作委員会
■キャスト
見崎鳴:高森奈津美/榊原恒一:阿部敦/勅使河原:前野智昭/赤沢泉美:米澤円/風見:市来光弘/望月:山本和臣/桜木ゆかり:野中藍/怜子:榊原奈緒子/水野:吉田聖子/久保寺先生:三戸耕三/三神先生:宮牧美沙代/千曳辰治:平田広明
■OP&ED
OPテーマ:『凶夢伝染』ALI PROJECT
EDテーマ:『anamnesis』Annabel
■アバン
この二人の女性との声はまた渡辺と佐藤でしょうか……
前回といい今回といい、厄災に関わった者を貶めることで自分達の安心を得ている感じがします。
約束を乱した恒一が悪い、裏切った綾乃が悪い、引篭ってる小椋・兄が悪い……
同時に、厄災から逃れる方法は狭められていったが故に、噂頼りに合宿参加を決めたらしく。
■Aパート
やはり一昨年の名簿の『赤沢和馬』は赤沢さんの兄だったんですね。
このとき偶然悲しみのぶつけどころになったのが恒一だったと。深く傷付いた心の転んだ少女に手を差し伸べた爽やか少年は王子様に見えたのかしら?(笑
と、夢で見た赤沢さん。思い出したということでいいんですよね?(ぇ
遂に合宿ですよ。
望月はテープを直したようですが、一人じゃ怖くて聞けなかったようです。
折角集まったクラスメイト、中学最後の夏休みということで記念写真をと明るく呼びかけたけど……粛々と整列したのは楽しみたい気持ちはあるけどそれ以上に楽しめないからなんでしょうね。ある意味、命を掛けた三日間の肝だめしだものね(え
鳴は望月に言われたからとはいえ一気に恒一にくっつきましたなぁ(笑
望月が撮って撮影を交代した勅使河原。望月、三神先生、 風見の距離を調整する気遣い、そしてオマエも恒一と鳴をくっつけたいか!やっぱイイヤツだよオマエは(笑
この立派な宿泊施設は地元企業の保養所が寄付されたモノだそうです。
管理人の夫婦は、奥さんはにこやかだけど、旦那さんはなんか怖いよ(汗
ところで、管理人夫婦は14年前のことを知っているのでしょうか……
あれ?赤沢さん恒一と視線が合わないよう逸らしましたね。前回から態度が変わってきたよなぁ……
恒一、鳴、勅使河原、望月はテープの続きを聞くことに――
下山後、松永はクラスメイトと森で喧嘩となり、気が付いたとき相手は首に木の枝が刺さり死んでいた。
恐怖に逃げ帰り、山での事故の事情聴取に来た警察にも何も言えず、夜を明かしたが……大騒ぎになっている様子もない。
現場に確認に戻るとそこに死体はなく、クラスメイトの誰もが存在を覚えていない。合宿参加人数も20人のはずが19人となっている。
考えられる可能性はただひとつ。死んだのは紛れ込んだ『死者』だったということ。
死に関わった為まだ覚えているが、それも時間の問題。故に……
これが松永の“罪の告白”と“アドバイス”でありました。
死者を死に還すこと――それが始まった厄災を止める方法!!
松永は記憶をなくすまで自分の罪に苛まれてきたでしょうね。
記憶を改竄させたままでいさせてあげたい気もしますが、結果的に死者だったというだけで罪は罪ということになるのか……
クラスメイトの名前が雑音で消えていたのは、やはり改竄の強制力のようですね。
厄災を止める方法が分かっても、死者を見分ける方法はなく、また見分けられたとしても今そこに居る同級生を殺す事なんて出来るのか……
どう考えても無理だよなぁ。この方法自体、下手に言うわけにもいかないでしょう。恐慌状態になったとき誰かが暴走しても不思議じゃないし……
勅使河原は死者を特定する方法を考えているようですが……って、赤沢さんと小椋さんが睨んでるぅ!?(汗
みんなが集まっている夕食後、赤沢さんが突然対策係としての力不足を謝罪。
併せて、鳴の“いない者”を全うしなかった鳴に謝罪を要求!?クラスのほとんどがそれに同意かよ!!
理不尽さに擁護する恒一の姿に、思わず唇を噛んだりと……赤沢さん“らしく”ないです。やっぱり嫉妬ですか?(え
一緒になって鳴を擁護しようとしてくれた勅使河原と望月はいいヤツラだよネ(笑
にしてもなるも負けてないというか強い娘だなぁ。
不毛さに疑問を呈しながらも、対策係赤沢さんの体面を保つように謝罪をしてみせる。
これじゃ赤沢さんのいいオンナ度が下がっていくのに対し、鳴のいいオンナ度が上がっていくですよ。
重苦しくなっていく空気に耐え切れなかったように和久井が喘息の発作を!?
常備しているはずの吸入器の薬が切れているトカ、施設の電話が壊れてるトカ、全員の携帯がバリバリなのに繋がらないトカ、ありえないことが次々と!(汗
兎に角、千曳が車を急ぎ出すことにしたが……発作よりも急いでの事故の方が心配です!安全運転お願いします!!それでも何が起こるかわからないから!!!
赤沢さんと鳴のオンナの対決は有耶無耶になってしまったわけだけど。
勅使河原がテープの秘密をツルリと口を滑らすんじゃないかとヒヤヒヤしたさ(ぉ
■Bパート
車を見送ったクラスメイトの心中はどうなんだろう。『死ぬな!』と願っているのか、『次の犠牲者か……』と諦めているのか……
恒一が入山中止を進言したのは、降り出した雨に14年前のような落雷と滑落の可能性を考えたからかな。
「さっきは、ありがとう」
勅使河原や望月は於いといて、恒一だけに感謝を伝える鳴。恒一という存在が鳴の中で大きな支えとなってるみたいですね。鳴が強くいられるのは恒一と出遭えたからなのかもしれませんね。
「後で来てくれる?アタシの部屋、同室の娘はいないから……」
ちょっ!フトモモ!伏し目がちからの上目遣い!トーンを落とした声!もうドッキドキだよ♪
写真は口実ですか!?誘ってると判断していいですか!?(違(マテ
26年前の曰くつきの写真は、玲子さんが使っている離れにあったのをお婆ちゃんが見つけてくれたようです。
その写真を鳴は眼帯を外し硝子の眼で見ることで何かを確認しているよう。どうやら恒一とは少し見ているものが違う?
他に一緒に入っていた恒一の母・律子と叔母・玲子と仲良さそうな写真を見て鳴はどこか感慨深げ。
っていうか、玲子さんは売れない画家でもあるようです。生計は何で立てているのかずっと気になっているんですけどね。
あぁ〜因みに玲子さん=三神先生説はないと思ってますので悪しからず(ぉ
そこから鳴が描いてる絵のこと、モデルのこと、初めて会ったときのこと……
そして話は、他人にあまり話したくないという鳴の複雑な生い立ちを語ってくれることに――
鳴の母・霧果の本名はユキヨ、未咲の母はミツヨといい双子だった。
ミツヨが双子を産んだ一年後、霧果の出産は死産となった。
悲しみに暮れる霧果を救いたい見崎家と経済的な不安を抱えていた藤岡家は……
鳴が見崎家に引き取られたのは名前が理由。霧果の元で育っていった鳴だったが小5のとき祖母がうっかり口を滑らせ真実を知ってしまう。
ミツヨに会ってみたいと鳴が霧果に伝えると……多分“会わせたくない”というよりも“大切な娘を再び失いたくない”のでしょうね。どうやら情緒不安定になってしまったようですね。
あぁ鳴が「誰とも繋がっていない」と言っていたのが、とても重い心情だったのですね。
恒一との出逢いが、恒一の何気ない言葉が、どれだけ鳴の心に光をさしたのかと思えてきます。
その頃から未咲とはこっそり会うようになっていた。
やっぱり双子だからなのか未咲とは“繋がっている”という実感が鳴にはあったようです。未咲のことを話してる鳴はとても柔らかな印象がありますね。
未咲は工房にも内緒で遊びに来たりしてて……もし霧果の心がもう少し強かったら未咲とも娘のように触合えたかもしれないですよね。彼女が作った人形のファンだったようですし。
誕生日プレゼントにあの人形を欲しがっていた未咲は……
「もう始まっているかもしれない――」
最初の犠牲者かもという疑惑、理不尽な現象を信じたくない想い、繋がっている者の死、受け入れ難いそれらのキモチからすれば打ち明けられずにいたのは当然かもですね。
しかしこれで厄災は4月から始まっており、5月から始めた対策は無意味であったことが判明しました。
鳴が恒一を死者ではないと断言できたのは、厄災開始後の転入であっただけでなく、義眼が見せる死の色の為。
死んでいる者はハッキリと死に近い者はうっすらと色が付くこの眼のことは未咲にさえも言えなかった鳴の秘密。
26年前の写真を見たかったのはヨミヤマミサキという“死者”を確認する為だったが、こんなにもハッキリと見える写真は初めてだったようです。
それにしても鳴の御御足が気になって仕方ないのですが♪(ぉ
やはり義眼は見せたくなかったのでしょう。学校では“死者”が気になっても結局どうしようもないので眼帯をはずすことは出来なかった。
でもあのテープを聞いてしまった今は……具体的な方法が提示されてしまった今は!!
「もう一人は…来てる……それは……!?」
そこに血相変えて飛び込んできた勅使河原。
何をヤッチマッタって言うんですか!?外で横たわっている人物は何!?……風見…か???
……殺ッチマッタってことか?!先走っちゃったのか!?しかも間違っちゃたりしてないよな!?(マテ
っていうか、杭だかなんだか分からないけど研いでいた画はなんなの!?誰なの!!(激汗
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
あぁ……綾乃はやっぱり死んでいたのか……
死体描写がなかったから万が一の奇跡の回避を信じたかったのに!!
なんというか圧倒的情報量ですね。
テープはもちろんのこと、鳴の秘密が次から次へと。
赤沢さんのことも忘れちゃいけない情報ですネ。
鳴と未咲が双子だったことは、まぁ未咲のビジュアル公開とキャッキャウフフなCMから誰もが想像したことだったんじゃないかなぁと。
一気にオカルト色を濃くする義眼の能力もまぁ定番と言えば定番でしょうか。
問題は作中でも触れていましたが、その先ですよね。死者を見破ったとしても提示された対処を出来るのか?誰がするというのか??
……なんて風に思ったんですけど。
そんな危惧を吹き飛ばす、勅使河原!オマエ何やったのさ!?
っていうか……予告もだ!予告も!!トンでもない展開になりそうで怖いよ!!!(汗
それにしても赤沢さん、どうしちゃったの?
夢を見て、思い出したことが、思いっきりマイナスに働いているとしか思えないのですけど。
鳴への嫉妬が狂わせているのか、深い事情があってのことか……ダメだ嫉妬としか思えん(お
僕等のクールビューティー泉美ちゃん、戻ってきて!!
それにしても今回の鳴はイロイロとドッキドキだったなぁ……
特に御御足が!そしてフトモモが!!
トドメは視線で射抜かれたよ♪