
Another - アナザー #03の視聴感想です。
義眼。
進路。
雨。
母親。
早退。
見えているのは貴方だけだとしたら?
■スタッフ
原作:綾辻行人『Another』(角川書店刊)/キャラクター原案:いとうのいぢ/監督:水島努/シリーズ構成・脚本:檜垣亮/キャラクターデザイン:石井百合子//色彩設計:井上佳津枝/美術監督:平柳悟/3D監督:山崎嘉雅/特殊効果:村上正博/撮影監督:並木智/編集:高橋歩/音響監督:岩浪美和/音楽:大谷幸/音楽制作:ランティス/アニメーション制作:P.A.WORKS/製作:「Another」製作委員会
■キャスト
見崎鳴:高森奈津美/榊原恒一:阿部敦/勅使河原:前野智昭/赤沢泉美:米澤円/風見:市来光弘/望月:山本和臣/桜木ゆかり:野中藍/怜子:榊原奈緒子/水野:吉田聖子/久保寺先生:三戸耕三/三神先生:宮牧美沙代/千曳辰治:平田広明
■OP&ED
OPテーマ:『凶夢伝染』ALI PROJECT
EDテーマ:『anamnesis』Annabel

■アバン
ゆっくりと外される眼帯……
思わず息を呑む……
そこには……

■Aパート
眼帯の下にあったモノ。それは、義眼…人形の眼……
見えなくていいモノが見えるというのも、超常的なモノというより、人の悪意や好奇を感じるということかなぁ。
人形達が虚ろだというのも分からんではないかなぁ。人形がリアルであればあるほど感じるあの感覚……不気味の谷現象といいましたっけ?
一階に戻った恒一は鳴に質問攻めです(苦笑
家はこの近くで、このギャラリーの二階は霧果という人形師の工房らしい。鳴そっくりの人形に関してははぐらかされちゃいましたね。
病院で人形を持っていたこと、亡くなったこの娘と、姉妹がいるのかどうか……まぁとりあえずオチツケ(苦笑
何気に鳴が足の向きを変えたのはテレたのか?気恥かしかったのか??恒一が余りに真っ直ぐで!(ぇ
何も知らない恒一を見てられなかったのか鳴は最低限の情報を伝授。
26年前の出来事……これは初回のアバンの基本的に内容と同じですね。
卒業写真に写っていたというのが追加情報かな?
まぁ気になるのは未だ語られないこの続きのことなんですが…いったい何が起こったのでしょうか……(汗
って、ここでケータイ鳴っちゃうの?ここで鳴らなければもっと先の話を聞けたかもなのに!
「嫌な機械、どこにいても繋がって捉まっちゃうのね」
なんだろう…鳴がとても残念がっているように見えます。恒一ともっと話していたいのかなぁ。
っていうか、この言葉からすると鳴はケータイで縛られている可能性も?

憂鬱な中間試験の後には追い討ちの進路指導(笑
勅使河原はマイペースに、風見は片思い中の桜木を追いかけようと頑張っているみたい。二人の小学校からの腐れ縁も分かれ道かな。
恒一は父の帰国予定もあり東京の私立に進学予定。ソレを聞いた赤沢が「その手があったか!」と、どうやら夜見沢を出たいようです。都会への憧れかそれとも……
雨が降り出した放課後。
傘を持ってこなかった恒一に話しかけた桜木は……恋愛的興味がある?それとも見張っている??兎に角、一緒に帰ることに。
桜木は修学旅行で東京に憧れを抱いたようだけど、進学は地元意外許されないっぽい。単純な家庭的事情なのか、それとも因習なのか。
気になるのは修学旅行が3年の春から2年の秋へと変わった理由ですね。なにか3組の秘密に関わる事情があるっぽい。
「見崎さんって、どういう娘なの?」
恒一は不意を突くように敢えて桜木に聞いてみた感じですが……
「ダメなんです!3組では言ってはダメなんです!!」
呼吸が荒くなり心底恐れるように過剰な反応が……(汗

■Bパート
その反応に納得できない恒一が追求しようとしたところに、勅使河原が見事なまでに横槍(えー
ここで諦めずに26年前の事件を持ち出す恒一の神経の図太さには驚嘆です(ぉ
しかし勅使河原の反応を見る限り、秘密に関して3組は決して一枚岩とは言い難そうです。
とはいえ、最初の年のことしか知らないということで安堵したことからも、全員にとって恐怖の対象であることは間違いなさそうですね。
そこに三神先生が入って有耶無耶に。三神先生も事情を承知の上とはなぁ。どちらかと言えば現実的な人だと思ってたよ(ぇ
こうも秘密にされては恒一だって気になるってもんです。
玲子さんに訊ねてみるけれど……どうやらあまり話したくないらしいですね。
しかし、噂を鵜呑みにしないようにトカ物事のタイミングだトカの注意喚起と、母親が3年3組だった事実は教えてくれました。
それにしても…新聞の通り魔殺人の記事が気になるわ!

そして…不安を煽るBGMから……
風見と一緒にいた恒一は屋上に鳴の姿を見つけてダッシュ!
そりゃ風見だって何事かと思うわけで…感付いちゃいました!
恐らく風見はケータイを持っていないのでしょう。勅使河原を通じて恒一に警告の緊急電話!!
「いないものを相手にするのは止せ!」
秘密を知る者にとってはかなり切迫した状況のようで、来月には話すから今月は我慢しろと懇願。
赤沢が爆発寸前と言われても困るよね。理由がわからないんだもの。まぁどちらかといえば恒一よりもクラスに矛先が向いてる気もしますが(ぉ
そしてまたケータイ使用中に雑音トカ…ただ電波が悪いだけなのかなぁ……
看護師探偵水野から、亡くなったオンナノコの名前は藤岡未咲であるという情報が齎される!(ぉ
まったく水野さんの明るさは清涼剤ですよ。勉強しない弟の愚痴さえもほっとさせるんだぜっ(えー
まぁ恒一も勉強よりも趣味の読書に精を出してるみたいだけど……って、今回はラヴクラフト全集かよ!まったく良い趣味してるよなぁ(笑

始まった中間試験。鳴の席にもちゃんと用紙が配られております。でも姿はなくて……
恒一はとっとと終らせて廊下に退出……って、いたぁ!鳴は神速で回答しちゃったんですね(汗
早速恒一は藤崎未咲のことを訊ねてみると二人は従姉妹だったよう。
その言い様からすると仲がよかったのに疎遠になってしまったということでしょうかね。
そして恒一は転校してからの疑問を当人にぶつけてみるが……
「みんなには私のこと見えてないの。
見えているのは榊原くん、貴方だけだとしたら?」
何故いない者と扱うのか訊いたらこの回答はそりゃ混乱しますって。ただでさえ訳の分からないことだらけだというのに。
だけど鳴は敢えてイミシンに返答しているように思えますね。きっとソレにも理由があるのでしょうが……

そのとき男性教諭が慌てて桜木を呼び出して早退させたようです。
その慌て様や街を出れない雰囲気からすると家族が病気とかそういうことでしょうか……
急ぐ桜木は鳴の姿を見て不吉に遭遇したように恐怖に慄き……
逃げ出すように一刻も早く離れようと慌てたままに階段に足を捕られて……
手から離れた傘、宙を舞う身体、逃れられない重力と慣性……
待ち受けるは偶然と呼ぶにはあまりに不運な運命……
なんと惨たらしい最期か……
ヘタな大量殺戮よりよっぽど堪える“死”のシーンであります……
だけど…傘の先端が何故あんなに鋭利だったのか……?
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
遂に最初の犠牲者が出てしまいましたか……
しかしこれは自分のようないち視聴者からしてみれば、不幸な事故であるといわざるを得ません。
3年3組がひた隠しにしている秘密と関連付けていいものか……???
しかし…しかしです……
秘密を恐れている面々にとっては桜木の死は単なる事故では片付けられないでしょう。この“事件”を切欠に今後は、全てを関連付けて考えてしまうのでしょうね。
そして、気になるのは風見どうなってしまうのかということ。
桜木に惚れていたことが今回描かれましたが、同時に恒一と鳴の接触についても彼を絡めて描写されました。
鳴がいない存在であるとするならば、その矛先は恒一へと向かうのではないかと。彼の暴走が怖いです……
個人的には、風見が恒一に秘密を伝えるのを妨害したと思っているので余計に……ね(汗
ということで主要メンバーの立ち居地(?)的なモノを勝手に判断。
桜木は秘密を心底恐れているように思えます。死んでしまいましたが……
風見は恐らく策を弄して厄災を局所的の押さえようとしているように思えます。
勅使河原は伝統的対応に疑問を抱いているものの事象は信じているようです。
赤沢は現実的に被害拡大を最小限に抑えたい、多少の犠牲は已む無しというところでしょうか。
で、恒一はホラー小説が趣味ということもあり逆に現実的に捉えている様。しかしふと超常も信じちゃう?(ぇー
そして鳴は……甘んじて事象を受け入れている感じ?
で。
鳴の眼帯の下は義眼だったわけですが。
当人も触れていましたけど、義眼であったことはギャラリーの雰囲気も相俟って鳴が人形ではないかと思わせる雰囲気は充分だったかと思います。
そして、敢えてオカルトを意識させるような言動……とはいえ、どこか恥じらいを見せるようなところもあり徹し切れなかった感じもありましたけど。
というか、物語全体にオカルトっぽい雰囲気を散りばめて、不安を上手に煽っているのですが、作中にこれぞオカルトっいうのは描かれていないのですよね。
言動が、雰囲気が、描写が、音楽が、効果音が、そう思わせるだけで、全て人の行動のを描いているだけなんです。きっと超常的な事件だと勘違いされたとしてもそんなコトは起こらないのではないかとココに来て感じました。
……でも何故、鳴は片目となってしまったのでしょうか???